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[APR通信] NEET
Posted on 3月 9th, 2011 はおりん No commentsこんにちわ、ワタヌキです。
先日、あるタレこみが、我がAPR通信に届きました。
「私は、先日まで「NEET」に所属していた者です。」NEETとは
NEET(ニート)という単語を、ニュースなどで聞いたことがある方も多いでしょう。Wikipediaによれば「Not in Education, Employment or Training」の頭文字を取ったものとされ、就労しておらず、教育も職業訓練も受けていない若者、とされています。そう、これがごく一般的な解釈です。
2006年時点でNEETの人数は60万人以上とされており、深刻な社会問題とされていますが、実は、日本には、全く違う「NEET」が存在しているのです。NEETの歴史は古く、少なくとも江戸時代には、確信的ではありませんが鎌倉時代以前からも存在していたのではないか、とされています。
平安時代の有名な成果として「源氏物語」が、江戸時代には「春画」などを通して、庶民の性的な傾向を調査し、より美しい、より未来のエロスを求めて、日本の歴史とともに研究を続けている極秘機関、それが「National Eros Explore Team」、国家性愛探索隊なのです。NEETの任務
そもそもエロスとは、言葉としてはギリシャあたりから入ってきたようですが、概念・欲求としては、人間が根本的に内に秘めているものです。しかし、大変残念なことに、この性的な欲求は文明の発展とともに隠される、隠さなければならないとされる傾向にあります。その抑圧の中で、人間が内に秘めている欲求を「文化的」に発散させ、それと同時に「文化の発展」に寄与する、それがNEETの任務です。
エロスの発祥は古く、石器時代には壁画として「エロ絵」が存在していたと考えられます。その後、紙や印刷技術の発展により、エロスは「見に行く」ものから「手に入れる」ものへと変わります。実際には服飾技術の発展などにより身体の露出面積が減っていくと同時に、エロスも公のものからプライベートなものへ変化していったのだと考えられます。
平安時代には「源氏物語」が出版され、今でいう「エロ小説」のようなものとして、特に貴族女性を中心に大ヒットを記録しましたが、このヒットの裏側には宮廷の内外で活動するNEETの暗躍があったとされています。
当時、印刷技術が無かったため、写本でしか複製を作れなかったわけですが、NEETはこれを組織化し、写本を大量生産、また、貴族女性の間で読まれ、古くなった写本を「古本」として安価に流通させ、町民階級まで「エロ小説」を浸透させたのです。
宮廷でも優秀な作家探しは熱心に行われ、身分にかかわらず、有能な作家は文官、武官、女官として登用し、より美しい、より上品なエロスの探求に努めたとされています。近年のNEET
近年ではNEET隊員が増加、それに加えてインターネットなどの情報技術の発展により、NEETの任務は多岐にわたっています。これまで同様、エロスの追及はもちろん、エロスよりも「健全な嗜好」を目指し「萌え」を新定義、その普及に大きな役割を果たしました。また、写真・映画技術の発展に伴い、追及の対象を文学・絵画から実写映像にも広げ、大人のエロスから少女の萌えまで、幅広いニーズに応えるよう、業界へ働きかけ、一時期は「チャイドル」のブームすら生み出したとされています。
しかし、政府内部にはNEETの影響力増大を懸念し、萌えを規制しようとする動きもあり、NEETは警戒を強めています、ですが、忘れてはなりません。日本の、いえ、世界の文化の歴史の裏には、必ずNEETが存在し、時代のニーズに合ったエロスを追求し続けているのです。
NEETなくして芸術文化の発展は語れません。
エロスの追及者達の暗躍は、今後も世界に影響を及ぼし続けることでしょう。以上、APR特派員、フール・エイプリル・ワタヌキがお伝えしました。
※この記事には「事実とは異なる」部分が多数含まれています。
また、登場する団体名、個人名、名詞、歴史的背景などは、現実のものとは一切関係ありません。
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