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CD、MD、LD
Posted on 2月 12th, 2009 はおりん No commentsバーチャルネットマフィアの記事を読み返していたら、昔のことを思い出した。
MDは何の略?
まだモーニング娘が大人気だった頃(今でも人気か)、まだ加護亜衣がロリっ娘でぽっちゃりで僕好みだった頃(だったと思う)。
テレビの番組内で、モー娘にこんな質問が出された。「CDって、なんの略?」
さて、モー娘の方々はなんと答えたんだったか・・・ちょっと記憶にないものの、次の質問は良く覚えている。
「じゃあMDは何の略なのさ?」
モー娘の方々はこう答えた。
「ミュージックディスク」
MusicDisc
たしかに、ミュージックディスクでも略は成り立つ。
本当は、CDはCompactDiscでMDはMiniDiscなのだが、MDがデータ用に使えることなど、知っている人の方が少ないくらいだ。では、MDよりCDより古い円盤は何の略になるのであろうか?
LDは何の略?
そこで友人と話し合うことにした。議題は、「LDはなんの略か」である。
LargeDisc
ラージディスク
まぁ、直径30cmもあれば、十分ラージだな。LogicalDisc
論理ディスク
なんのこっちゃLegacyDisc
レガシーなディスク
過去の遺物。
うん、まぁ、そうだけど。まぁ、いろいろ出たが、最終的にはこれに落ち着いた。
Legend of Disc
ディスクの伝説である。一見すると「伝説のディスク」だが、あくまでも「ディスクの伝説」である。
伝説を語るにあたって、まずはLDの歴史を紐解いてみよう。(CV:Drロマン)
1977年、フィリップスによって開発された、映像を記録可能な再生専用ディスク、それがLDである。当時、家庭用の映像機器としてはVHSがすでに普及していたが、VHSは録画可能だがテープという特性上経年劣化が早い傾向にあり、また、画質面でもLDの方が上だったことから、VHSとは別の客層を得ることになる。
その後、レーザーカラオケの実用化とともに本格的に普及し、映画やアニメが手軽に高画質に楽しめる媒体として一般家庭にも普及していった。
一般家庭への普及と同時に再生機器も多機能化していくことになる。LDは片面に60分記録できるため、映画を見るためには表裏の両面が必要となる。そのため、映画の途中でディスクを入れ替えたり裏返したりする必要があった。それを打開するために、LDプレーヤーの中には上下2つのピックアップを搭載し、ディスクを裏返すことなく、ほとんど途切れなく再生可能にした機種もあった。
しかし、後年のDVDの普及によってLDは衰退。もともと普及率もそれほど高くなかったこともあり、映画業界などではあっという間にDVDに舞台を譲ってしまった。その後もアニメなどがLDの生産を続けるものの、2007年、LDの生産は終了し、その輝かしい歴史に幕を下ろすこととなった。さて、LDといえば、その大きさが際立つ存在だ。
ディスクの直径は30cm。DVDの2.5倍にもなる。
片面には60分の映像が記録可能だが、アナログ方式で記録されているためMPEG特有のノイズなどがなく、DVDより美しいとする研究者もいるくらいである。
LDはもはや完全に過去の遺産ではあるが、その技術は現在のディスク、DVDにも受け継がれており、家庭用映像ソフトの歴史の礎を築いたと言えるだろう。
さらにLDが伝説と言えるのはその寿命である。一般的に10年20年以上たってもほとんど劣化しないため、なんと現在でも現役で視聴されていることが多い。さらに、古本屋などに行けばディスクが手に入ることも少なくない。ディスクの寿命としては比較的短い方だが、媒体として現在でも現役で使用されているという、機器としての寿命は、その普及率に反して非常に長寿といえるだろう。一体どこから、これほどの枚数のLDが今もって供給されるのか、実にミステリーである。LDは残念ながら現時点では世界遺産として登録されてはいない。しかし、映像の一時代を築いたものとして、いつの日か文化財、さらには世界遺産に登録される日が来ると、私は信じている。
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