-
仮想化:Xen?VMWare?
Posted on 1月 28th, 2009 はおりん No commentsさて、せっかくのCore+i7サーバだが、このままXPを入れておくわけにもいかない。当初の目的である仮想化の実験と、実践投入をしなければならない。現行のサーバは余り物パーツの寄せ集めなため、うるさいし熱いしよく落ちるし・・・
まずはXenを試してみたんだけど・・・
まずは最近有名なXenを試してみよう。というわけで、大好きなDebianを入れてXenをインストールしたのだが・・・だが・・・仮想マシンが起動しない。なんか、仮想マシンのインスタンス(Domain0)は立ち上がってるらしいのだが、uptimeが0:00のまま。おっかしーなー?どうもよくわからない。というわけで、次はSUSELinuxを試してみた。Xenと相性が良いという噂。で、結果、惨敗。症状同じ。じゃあ次はCentOSだ。で、結果、OSのインストーラーが立ち上がらない。そこで再びDebianに戻し、いくつか設定を変えていたりしたのだが、どうもネットワークがっちょこちょこ切れる。なぁんだか怪しいのでインテルのサーバーアダプターを挿してみたのだが、ここでふと思う。今までのXenの不具合とかCentOSがインストールできないのとか、このオンボードLANが原因じゃね?というわけで、オンボードlANを切ってみたら、きた!Xen上でWindows動いた!!でもGUIが良くわからなくて・・・CentOSをインストールしてみようと思ったところで、ふと思う。VMWareも試してみようか?
VMWare ESXi?
Linux上で動くVMWareについて調べていたら、VMWareESXiが無償化したというニュースばかりがヒットした。無償という言葉に引かれて調べてみると・・・なんと、OSとハイパーバイザが一体化した、仮想化専用小型ディストリビューションではないか?!
通常の仮想化はWindowsやLinuxの上で動作する。つまり、1つのOSの上のアプリケーションとして、複数の仮想マシンが動作するイメージである。ESXiも、その概念からは外れてはいないのだが、OSが非常に低機能で、仮想化とその管理に必要な最低限の機能しか提供しない。ハードウェアもほとんどサポートしない。その代わり仮想化ハイパーバイザには、ハードウェアの持つ性能のほとんど上限に近いものを提供し、仮想マシンも実環境とほぼ同じ速度で動作する。つまり、ESXiとは、仮想化専用の超小型OSと仮想化ハイパーバイザだけが入ったディストリビューションなのである。
さっそくインストールしてみよう
これはすばらしい!まさに求めていたものだ!というわけで早速インストールを試みるも、結果は惨敗。現在のバージョン、3i Update5では、X58チップセットのICH10に対応していないため、インストール可能なディスクが無いと言われてしまうのだ。そこで、Google先生に頼って、USBメモリにインストールしたところ、一応起動した。NICは前述の通りIntelのサーバアダプタを挿したため、すんなり認識。問題はSSDだ。そこで、参考にしたのはこのページ。つまり、何をするのかというと、ICH10はICH9までと同じドライバで動くので、ICH10をただ認識させてあげるだけ。oem.tgzというのはVMWareESXi起動時に読み込まれる追加ファイルを収めるためのアーカイブのようで、ここに、上書きするためのsimple.mapと、pci.idsを入れておく。うちの環境では、pci.idsbの8086 Intel Corporationの下に、3A20 Intel ICH10 SATAと3A26 Intel ICH10 SATAを追加。simple.mapに8086:3a20 1458:b002 storage ata_piixと8086:3a26 1458:5001 storage ata_piixを追加。BIOSの設定でAHCIモードにしておくのを忘れないように!
一応、こちらの設定ファイルを添付しておくが、マザーボードが変わるとHWIDなどが変わる可能性もあるので、そのまま使えるかどうかはわからない。
VMWare-ESXi_oem_tgzさて、これで内蔵SSDも認識したので、まずはDebianだ!
特に書くこともなく、すんなりインストール終了。設定も終了。実運用も開始。で、Windowsは?
と、いうわけで、Windows2003Serverを入れてみた。こちらも特に書くべきこともなく、すんなりとインストール終了。それでは、お待ちかね、パフォーマンステストだ!
環境がサーバ仮想化のため、グラフィック性能は完全に期待できない。なのでグラフィック関連のテストはしない。直接、動画変換テストだ!- 1スレッド
- X2 27:31
- i7HT 06:32
- i7 07:40
- i7VM 07:57
- 2スレッド
- X2 25:07
- i7HT 05:08
- i7 06:43
- i7VM 07:04
- 4スレッド
- i7HT 05:08
- i7 06:11
- i7VM 07:12
かなり速いっ!実環境とほとんど遜色ないと言って良いと思う。ただ、ちょっとネットワーク周りが遅いような気はしないでもない。しかし、これならば、1台で複数の役割を賄えるので、かなり効率的といえるだろう。あと、実はWindowsのほかに、Debianの仮想マシンが3つも裏で稼動している。その関係上、上記ベンチ結果は少し脳内補正が必要かもしれない。
ところで、月曜から風邪を引いた。月曜の午後に会社を早退して、昨日は休み。今日は出社して仕事をしているが、どうも、日記の文章がイマイチ。まだ本調子ではないのかもしれない。あとは、ESXiを入れたのは半月ほど前のことなので、忘れかけてるとか・・・
ハードウェア Core i7, VMware2 Responses to “仮想化:Xen?VMWare?”
-
うおッ!!
いつの間にやら、ESXiが無償になっていたんですね!!当ラボではVMware ServerをOSのインストールイメージ作成用に使っているんですが、最近は動作の緩慢さが気になり始めていたところです。
そのため、「実環境とほとんど遜色ない」ってのは、かなり魅力的!!
私もCore i7買っちゃおうかな!! -
Phenomで動くのかもちょっと気になります。
Athlon系でも高パフォーマンスで動く、なんてことがわかっちゃったら・・・もう一台欲しくなっちゃうじゃないですか!w
ただ、NICがネックなんですよねー・・・Intel系NICじゃないと、ほぼ認識しない模様。うーん・・・
コメントを書く
- 1スレッド