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紛失と個人情報漏洩
Posted on 3月 30th, 2009 はおりん No comments皆様は、携帯電話を落としたことがあるだろうか?
「落とす」と言っても、「落下」ではない。「紛失」のことである。携帯電話は個人情報の宝庫だ。オーナー情報からアドレス帳、さらにメールなどは機密情報の宝庫かもしれない。もしかしたら、メールの中身次第では脅迫なども可能だろう。
拾ってしまった
一昨日、自宅近くの道路の端に落ちている携帯電話を拾ってしまった。
裏側には女の子のプリクラが貼ってあり、画面を開けたら待ち受けもその子だった。電波表示はアンテナ3本で、ユーザープロフィールも閲覧できて、電話番号も書いてあって、女の子の名前も書いてあった。
(両方ともすでに忘れた。というか記憶しないことにしている。)SIMが無効だったり、ささってなかったりすると、電波表示は圏外だし、メアドなんかも表示されない。逆に、表示されるということは「生きてる」端末なので、警察にお届けした。
(ちなみに、僕が見た程度の情報は「本当は見てはいけない」ものなんだけど、「生きてる」端末かどうかの確認をする判断基準となるので、警察に行って「見た」と言っても「本当はダメなんだけどねー」くらいしか言われない。「遺失物」か「ゴミ」かの判断をするのに必要だからである。それ以上、アドレス帳などを閲覧するとプライバシーの侵害になる。)ちなみにストラップも付いてたので、外観的には「生きてる」端末だったんだけど。
過去、携帯を警察に届けたら実はゴミだった、なんてこともあったが。情報は金になる。端末も金になる。
実は上記の件、僕が悪人だったら数万円の利益だったかもしれない。
まず個人情報である。
写真から推定される年齢は高校生。名前、電話番号、メールアドレスは判明済み。
次に本人以外の個人情報もアドレス帳から入手可能と思われる。
メールの履歴を見ればさらに多くの情報(おおよその住所、利用駅、交友関係、ある程度の家族構成など)が入手できることが期待される。これだけの情報だったら結構な値で売れるんじゃないだろうか。相場は知らないけど。
さらに端末そのものである。SIMを抜いて白ROMとしてヤフオクに出せば1万円くらいでは売れるだろう。
機種は・・・・W53T・・・だったかな・・・携帯は情報の宝庫
僕がパッと考えても、たった1つの携帯電話からこれだけの情報を期待できる。プロが見ればさらに多くの利益が見込めるのだろう。
これらの情報漏えいに対してもっとも有効な手段は「情報を持ち歩かない」ことだが、実質的に困難である。
次善の策は「落とさない」ことと「閲覧不可能な状態で持ち歩くこと」だと思う。「閲覧不可能な状態」とは、「ロック」された状態や「シークレットモード」のことである。昨今の携帯電話にはほとんどこれらの機能があり、暗証番号を入力しないとアドレス帳やメールが閲覧できなかったりする。
「遺失物届け」に必要なため、「電話番号」だけは確認できるが、それ以外の情報はすべてロックする機能が、ほとんどの携帯電話にあるだろう。
(警察に「電話を失くした」と言うと、電話番号から遺失物届けを探してくれる。)携帯するという利便性と危険性
遺失物として問題になるものは他にも、モバイルPCやUSBメモリなどがある。
これらは携帯電話よりも多くの情報が格納されている可能性が高い。道に落ちていれば、まず善人よりも悪人に拾われる可能性のほうが高い。
USBメモリの場合は、
・データを長距離持ち歩かない(家・会社間など。持ち歩いていいのは自分の席・会議室間などに限定する、など)。
・使い終わったらデータを必ず消す。
・どうしても長距離を持ち歩く場合は暗号化する。
などの対策が可能で、方法も手間と携帯電話に比べるとずっと楽である。というわけで、落し物には注意しましょう。
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