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auのXperia Z3(sol26)をSO-01Gにしてfelica(おサイフケータイ)も使えるようにする
Posted on 10月 16th, 2015 はおりん No comments最近デレステをプレイしてまして。いままで使っていたAQUOS ZETA SH-04Fでは少々性能不足な感じで・・・
小日向は俺のセンター。
そこで、新しい端末として、Xperia Z3を調達することにして、中古品を探す旅に出ました。そしたら、au版が妙に安いんですよね、そんでdocomo版は2万くらい高いの。そんなわけで、au版を買ってdocomo版として使うことにします。
[2015/10/18 08:02 追記有り]
ROM焼き1回目
まず、docomo版を焼いて、SO-01G化する。これは、BASEBAND関連は焼かないようにする。具体的には以下の3つをexcludeする。
- AMSS_FSG
- AMSS_FS_1
- AMSS_FS_2
FSCスクリプトを使うか聞かれるので、Yesを選んでおこう。
一通り書き込みが終わると「Please unplug your phone」とか出るが、端末の画面は真っ暗なまま。ここで焦ってはいけない。端末が裏で処理をしているので、USBケーブルは抜いても平気だが、端末の再起動などをしてはいけない。ただ待つのみ。数分待つと勝手に起動する。
適当に初期設定をスキップして(あとで再び初期化するのでスキップして良い)、とりあえず一度電源を切る。
ROM焼き2回目
次に、rootを取れる初期ファームを焼くが、この際にSystemとKernelだけ焼くようにする。具体的には、以下の4つだけが選択されるようにする。今度はFSCスクリプトはNoを選ぶ。
- apps_log.sin
- kernel.sin
- system.sin
- userdata.sin
今度は端末が自動で再起動しないので、USBケーブルを引っこ抜いて電源を入れる。
そうすると、今度は英語版のOSが起動するはずだ。
またもや初期設定を適当にすっ飛ばして、ひとまずrootを取得する。
rootを取る
giefrootというツールを使ってrootを取得するが、下準備が必要だ。
まず、ビルド番号を連打して開発者向けオプションを表示する。
USBデバッグと疑似ロケーションを許可しておかないと、うまくrootが取れない。
ここまで出来たら、いよいよrootを奪取する。
giefroot_v3.1を解凍し、install.shまたはinstall.batを実行する。
どっちを実行したら良いか、わからない?両方やってみればいい。片方しか動かないから。
すると端末側はこんなおかしな画面になる。
だが、決して端末に触れてはいけない。
再起動するまでじっと我慢だ。
およそ10〜20秒程度で再起動がかかる。
rootの奪取に成功していると、installerでは最後にこのようなメッセージが表示される。
Enjoy root! と表示されていれば成功だ。
うまくいかなければ、何度かやってみると良い。
recoveryを焼く
次は Z3-lockeddualrecovery2.8.21-RELEASE.installer.zip を使用して、recoveryを焼く。
recoveryってのはなんぞや?って話だが、パソコンで言うところのBIOSみたいなもんだと思ってもらえれば大体OKだ。厳密には違うが、ここで厳密なことは一切求めていない。
Z3-lockeddualrecovery2.8.21-RELEASE.installer.zipを解凍したディレクトリに移動して、install.shまたはinstall.batを実行する。
実行するとこんな画面になる。
1か2か・・・どちらでも良いようだが・・・
とりあえず1を選んでみる。
「Installation FAILED!」とか出てるが、端末の方はちゃんとRecoveryに再起動する。Finishと表示された人も正常に完了しているので、どちらでも気にしないことにする。recoveryが起動しなければ失敗している。
ここで、事前に次のZIPがDL出来てれば、そのまま手順に進んでいけるが、DLしてない場合は一度通常のOSに再起動しよう。
prerootedなZIPを作ってインストールする
次は、prerootedと呼ばれるZIPを作成し、これをrecoveryからインストールする。
元となるファームウェアには、最初に焼いたSO-01G版のlollipopのftfを、SUのZIPは適当に入手してもらうとして、recoveryは上記で使ったZIPを選ばない。ファイル名の末尾がflashableと書いてあるものを選択すること。
Createボタンを押すと、flashable-prerooted.zipというファイルが生成される。
これをZ3の内部メモリかSDカードに転送する。
転送したら、再起動して、Sonyロゴが表示されたら音量↓キーを連打
TEAMWINのリカバリが起動するので、先ほどのflashable-prerooted.zipをinstallする。
終わったら必ずWipe Cache/dalvikを実行するのを忘れないようにしよう。
これで端末を再起動すると、「Androidのアップグレード中」という、ながーい処理を経て、無事にドコモ版のlollipopが起動するはずだ。
ちなみに、2回目のROM焼き(Generic版を焼くとき)に、余分なものを選んでいたりすると、リカバリでのZIPインストール時に「e:unable to mount system」と表示されて、再起動してもSONYロゴから先に進まなくなる。進まなくなるが、文鎮化するわけではないので、もう一度、一番最初の手順からやり直そう。
felicaを使えるようにする
起動したら、まずsimを挿して、moperaのAPNを設定する。felicaの動作確認にsimと通信環境が必要だ。
次はSOL26のftfから取り出したfelica関連のファイルを/etcに上書きする。
上書きするが、その際、ファイルとディレクトリのパーミッションに気をつけること。
具体的には、ファイルは”r–r–r– (444)”、ディレクトリは”rwxr-xr-x (755)”にする。
情報源はコチラ http://anago.2ch.net/test/read.cgi/smartphone/1423024286/391
felica関連のファイルの取り出し方も、このURLに書いてある。
メモ程度に書いておくと、SOL26のsystem.sinをextractしてsystem.ext4を生成し、それをLinuxでマウントして、/system/etc/felica、/system/etc/kddi、/system/etc/felica_access.xml、/system/etc/nfc_eeprom.confの4つを取り出す。
ファイルの上書きはESファイルエクスプローラあたりがオススメだ。
ファイルを上書きしたら、以下のコマンドを、adb shellから実行する。
これで再起動すれば、無事におサイフケータイが使えるSO-01Gモドキの完成のはずである。
確認はモバイルsuicaあたりが確実だと思われる。モバイルsuicaのログイン画面が表示されれば、felicaの環境は構築できている。モバイルsuicaが強制終了してしまう場合は、特に上記のパーミッションなどが間違っていないか確認しよう。
あとは、設定画面から端末の初期化をやって、いよいよ本格的に使い始めれば良い。
rootについて
最近、rootedだと起動できないアプリとかあって困る。東京三菱UFJ銀行のアプリとか。
そんなわけで、普段はunrootして使いたい。そこで、端末にインストールされているはずのSuperSUから、unrootを実行した。結果は普通にunroot成功。
そこで今度は、再度rootedにしてみることにした。できれば端末だけで完結させたい。方法は、ここまでの手順が成功していれば簡単だ。上記でPRFCreatorで使った、UPDATE-SuperSU-vなんちゃら.zipを内蔵メモリにいれておき、これをリカバリモードからinstallするのだ。それだけで再rootは完了。rootが必要な作業を終えたら、再びunrootしてしまえば良い。これでrootもunrootも自由自在になった。
rootが取れるってことは録画もできるね
lollipopからOS標準で画面録画に対応したが、音源がマイクのみというゴミ仕様のため、つかいものにならない。そこでroot必須のSCR Proを使ってみた。フルHDだとちょっと処理落ちが気になるところだが、720pならけっこうキレイに録画できた。
これで小日向ながめ放題だ!
追記 2015/10/18 08:02
VoLTEは残念ながら使えないようだ。海外版のもっと新しいROMなら使えるらしいんだけども、docomo版の最新は現時点で23.1.B.1.197。通話設定の通話モード設定から、「3Gのみ」を選ぶ必要がある。
未分類 ゲーム23 Responses to “auのXperia Z3(sol26)をSO-01Gにしてfelica(おサイフケータイ)も使えるようにする”
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こちらの記事でdocomoROMの401soにFeliCaを移植する事ができました♪
詳しい解説ありがとうございますm(._.)m -
char様
こんな記事でもお役に立ててなによりですw
コメントありがとうございました。 -
はおりん様
現在SOL26を使用中で、docomo化を検討しております。
質問ですが、他のサイトには大抵「SIMアンロックコード」が必要であるように書かれていますが、当サイトには記載されていません。
これは「必要ない」から書かれていないのか、「必要なのは当たり前」だから省かれているのか、もしよろしければ教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いいたします。
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とみぃ様
あああああ…大変申し訳ございません、完全に書き忘れでございます。
SIMアンロックコードが無いと、docomoのSIMを認識しません。おっしゃるとおりです。 -
はおりん様
早速のコメントありがとうございます!
SIMアンロックコードが必要と分かり、スッキリしました(^^)ありがとうございました!!
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tamtam 8月 1st, 2016 at 15:23
SO-01G化に向けて勉強中のものです。
具体的な方法が記述されており、とてもわかりやすいです。
ところで、質問があるのですが、
ROM焼き1回目でBASEBANDを焼かないのはどういう意味があるのでしょうか?
SO-01GのROMを2度焼くのはどういう意味があるのでしょうか?
1回目でROOTの取れるドコモROMを焼くのはだめなのでしょうか?
見当違いな質問かもしれませんが、教えて頂ければ幸いです。 -
tamtam様
わたしもそれほど詳しいわけではないのですが・・・それでも答えますと、BASEBANDには「どの周波数を利用するか」などの情報が入っているようです。で、au版とdocomo版では、通信用のチップが微妙に異なるため、BASEBANDを書き換えると文鎮化するようです。たぶん正しいBASEBANDを焼けば戻るのでしょうが…。どうやらBASEBANDとは、通信チップのファームウェアのようなのですが、正確なことはわかりませんでした。ROM焼3回(recoveryも入れると4回)についてですが、
1回目のSO-01G化で、端末のメモリー全体を初期化しています。recoveryやアップデート用のkernelなんかも、docomo用に書き換えています。実は、au版のSOL26をdocomoのSO-01G化しているのは、1回目のROM焼です。2回目のROM焼は「docomoのXperiaZ3に海外版のROMを焼く」作業です。海外版のROMにはroot奪取可能なバグがあるので、rootを取るために海外版を焼きます。
rootを取ったら、recoveryを改造しています。recoveryを改造することで、正規じゃないROMを焼くことが出来るようになったり、正規じゃないアップデートパッチを当てたりすることができます。「prerootedなZIPをインストールする」作業がありますが、これが3回目のROM焼(docomoのROMの2度目)です。ここでは、「root取得済のdocomoROM」を焼いています。
root取得済じゃないdocomoROMを焼いて、root取得用のZIPをrecoveryからインストールしても、たぶん同じ結果になると思います。まとめると、こうです。
1回目:au版をdocomo版にする(OS部分以外も)
2回目:OSだけ、root奪取できる海外版にする
recovery焼:recoveryを改造品にする
3回目:OSを、root奪取済のdocomo版に戻す
こういう手順で、この記事は作業しています。1回目でroot取得済のROMを焼くことが、この記事の時点ではできませんでした。ftfファイルを作ることができなかったのです。なので、わざわざrecoveryから焼くために、計4回もROM焼をしています。1回目でprerootedなftfを作ることができれば、もっと楽かもしれません。
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tamtam 8月 1st, 2016 at 16:12
早速の回答ありがとうございます。
またしっかりした長文回答ありがとうございます。
ただ私の知識では完全には理解できないですが、これから精進して、はおりん様に近づけるようがんばります。またわからないことがあったらお邪魔するかもしれませんが、そのときは何卒よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
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はおりんさん、こんにちは
SOL26をAndroid 6.0化したいがためにSO-01G化を検討しています。
この場合、1回目のROM焼き後(docomoROM化後)にPCのXperia CompanionでAndroid 6.0にアップデートすれば良いのでしょうか? -
ペリカンさん
1回目のROM焼きの時点では、「Felicaの使えないSO-01G」になっていると思います。ただし、Rootを取っていないキレイなSO-01Gです。
おそらく、その時点でXperia CompanionでSO-01Gと認識するのではないかと思いますが、Android6.0にしてしまうとrootが取れずにFelicaに必要なファイルをコピーすることが出来なくなってしまうかと思われます。
ですので、おそらくですが、この記事の最後まで作業をされた後にunrootして、それからAndroid6.0にアップデートされるのが良いのではないでしょうか?申し訳ありませんが、さすがにやったことがないので、すべて推測の域を出ない話です。ぜひ、成功しても失敗しても、どこかのブログやレビューサイトに投稿してURLを教えてください。
(ここのコメントで報告いただいても、他の方が探しにくいかと思いますので。。。) -
この記事を参考に401soをドコモ化しておサイフケータイも起動できたのですが、edyを起動すると初期設定が終わっているのに初期設定してくださいというダイアログが出て先に進めません。
なにか解決方法はありませんでしょうか? -
>パオロンさん
「初期設定してください」系の画面は、Felicaチップを正常に認識できないときに出る模様です。
au版のファームウェアから、/system/etc/felica関係のフォルダ・ファイルをちゃんとコピーできているか確認していただくのと、
あとはこれは「わらにもすがる」というやつですが、「NFC・おサイフケータイ設定」にある「NFC Type設定」を変えてみると認識することもあるようです。
試してみてくさい。 -
>はおりんさん
返信ありがとうざいます。
当方401soなのですが、au版のnfc関連のフォルダを上書きすればいいのでしょうか?
もしくは401soにそれに相当するものがあるのでしょうか? -
>パオロンさん
401soってなにかなと思ったらSoftbankのZ3でしたか。
401soは持っていないのでわかりませんが、少なくともau版のfelicaのファイルを上書きしても動くことは無いと思います。au版のfelica関連のファイルをdocomo版に上書きすると挙動が変わるということは、docomo版のROMもそれらのファイルを参照しているということですので、softbank版にも同様にファイルがあるのではないかと疑うには十分な材料だと思います。
au版からdocomo版にfelica関連をコピーしている部分の記事を読んで、同じようなファイルを探してみてください。
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>はおりんさん
ご助言のお陰で無事移植に成功しました。
本当にありがとうございました。 -
>パオロンさん
動きましたか!おめでとうございます!
もしコピーしたファイル名がわかるのならば、コメントでお教えいただけませんか。
書いておくときっと後の人の役に立ちます! -
>はおりんさん
基本ははおりんさんの記事と同じです
ただ401soにetc/kddiと同等のものがあるのかが分からなかった為、etc上のnfc、felicaと名のつくものを全コピーしてパーミッションを合わせて貼り付けたら使えるようになりました。 -
PAOLAN 1月 24th, 2017 at 18:30
>ぱおりんさん、パオロンさん
このページを参考にして紆余曲折ありながら401soでfelicaつかえるようになりました!
ありがとうございました!!! -
>パオロンさん
ファイル名ありがとうございます。助かった方がいらっしゃるようですw>PAOLANさん
コメントありがとうございます。お役に立ててなによりです。 -
はおりんさん。はじめまして!こんにちは
SOL26のROM焼きを調べていてこちらのブログに辿り着きました。
SOL26で6.0を使いたいと思っています。そこでお尋ねしたいのですが
SOL26をSIMロック解除をしてSO-01Gの6.0を焼いてAUベースバンドを焼けば、
AUSIM(LTE SIM)で通話やデータ通信ができるものなのでしょうか?万が一失敗した場合、最悪解除コード代と文鎮だけが手元に残るという結果も
予想できるので「出来ないよ」とか「海外版ならできる」とか
もしよろしければアドバイスいただけないでしょうか?
出来そうなお答えをいただいてチャレンジすることを決めた場合
結果は報告させていただくつもりです。お知恵を拝借できれば幸いです。 -
>あひるさん
docomo版のROMでAUのベースバンドが使えるかどうかはわかりませんが、
SOL26(つまりau版)の本体を、auのsimで使う場合にはsimロック解除もベースバンドを焼く必要も無いはずです。
というより、まずはsimロックの解除と、ベースバンドROMの変更をせずに、docomoROMを入れて試してみてください。
OS部分のROMを焼くだけならば、文鎮化するリスクは割と低くなります。ただ、OS部分とベースバンド部分でキャリアが異なる状況できちんと通信ができるかどうかはわかりません。
元に戻せるよう、au版のROMを手に入れてからdocomo版を焼くことをおすすめします。チャレンジされるなら応援しますが、いつだって「文鎮化する覚悟」は必要です!
「最新の端末に買い換える決心はついたけど、万が一Z3にAndroid6.0が入ったらラッキーだなぁ」
くらいのダメもと感でお試しくださいね -
>はおりんさん
こんにちは! 早速お答えいただきありがとうございます。
素早い回答に驚きです。ご指南ありがとうございます。>SOL26(つまりau版)の本体を、auのsimで使う場合にはsimロック解除もベースバンドを焼く必要も無いはずです。
少し希望が出てきました。
連休の休み中に
ROMの入手先など情報を集めてチャレンジするかどうかの判断&行動したいと思います。
チャレンジした場合は結果を報告させていただきます。 -
>あひるさん
入手したROMが本当にお持ちの端末の「正規ROM」(違う機種のROMでは無い)かどうか、何度も何度もファイル名を確認したほうが良いです。
わずかに型番が違って(例えばm301とm302みたいな1文字違い)、文鎮とまでは言わないまでも、ものすごく使いにくい端末になってしまったり、正規のROMを延々と探し回る羽目になったり(その間電話が使えないので、あせるあせる)、いろんな汗が出てきます。ヤバいです。完璧だ!ってくらいに準備万端整えてから挑みましょう!
ちなみに、経験上、auの正規ROMは「JP」「KDDI」の2つの単語がファイル名に入っていることが多いです。探すときの参考になれば幸いです。
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